ファクタリングで考えられるリスクは何がある?

困っている男性

ファクタリング取引は売掛金債権を現金化するというもので、借金を増加させることなくキャッシュフローを改善させるのがおおきなメリットです。土地建物やまとまった預貯金などのめぼしい担保に不足している場合、利便性が高いといえます。しかし他方で様々なリスクが潜んでおり、それについて知識を整理しておかないと、利用してみてトラブルに発展する可能性もあるのです。
ファクタリング取引を利用するときには、債権の信用性や金額などに応じて各社所定の手数料が入金時に控除されます。現金を手にする点では融資と似ていますが、融資は利息制限法や出資法などの規制を受けます。しかしファクタリングは債権の売買なので、利息制限法などの規制の対象外です。理屈の上では理想等高額の手数料を設定することも可能です。従って手数料が高額になるリスクが存在するのは念頭に置くべきです。

そして売掛金の券面額で買い取ってもらえないこともリスク要因です。金融機関などは倒産などの未回収のリスクを想定して掛目と呼ばれる方法で、融資を減額して査定します。ファクタリング取引でも同様で、売掛金未回収のリスクを踏まえて80-90%を乗じた金額をベースに買い取り金額が決定されます。支払期日まで待っていれば100%回収できたことを考えると、入金のタイミングを早めただけで回収する現金が目減りするというのはリスクと言えます。

ところでファクタリング事業は日本に登場してまだ日が浅い業種ですので、いわゆる業法の整備が進んでいないため官庁からの監督もゆるいのが現状です。他方で闇金を中心に取締りが進み、融資で暴利をむさぼるのは困難になりつつあります。そのため最近では闇金などがファクタリング事業に進出し暗躍しているものとみられているのです。この手の悪徳会社の特徴は、広告と異なる手数料を請求されたり、法外な手数料を請求するというものが典型的です。なかにはファクタリング取引を謳いながら、蓋を開けてみれば債権担保融資が実態だったという事例もあります。ファクタリングでは売掛金を売買の対象にするので、利用会社が売掛先の倒産の責任を追及されることはないはずです。

ところが悪徳会社のなかには売掛先が倒産したと主張し、金銭の支払いを要求することもあります。これは債権担保融資における償還請求権を行使していることにほかならず、ファクタリングを装った闇金融そのものです。悪徳会社の存在にはくれぐれも注意して下さい。